雪が降り始めた頃のこと。

風邪ひきそうな感じだったので、営業時間終了後の作業を止め、いつもより少し早めに店を出ました。
(と言ってもAM1:30頃でしたが・・・)

いつもの帰宅路を寒さに震えながら歩いていると、どこからか歌声が。
「コリャ幻聴まで聞こえ始めたか?」と体調が悪いせいだと思って少し歩く速度を速めると・・・幻聴ではなくやっぱり歌声です。
しかも人の居るハズの無い場所から聞こえてきます。。。女性の歌声が。

「イヤ、見えたりはしないハズ」と見えちゃイケナイモノを見ないように自己暗示をかけながら、声のする方向を恐る恐る見てみました。
が、やっぱり誰も(何も)居ません。

「たぶん気のせい」と言う事にして、また歩き始めたら・・・やっぱり歌声が。
しかもさっきより近づいている。

「ヤバイのか? これはアカンヤツなのか?」
と、直ぐに逃げられるように身構えながら、また声のする方をよ~く見ました。

すると・・・
車道の路肩に少し雪の塊がありました。
どうもその雪の塊周辺からの歌声みたいです。
でも、その雪の塊は動きません。
腹を決め、少しの時間その雪の塊を観察する事にしました。
(怖くて近寄れないので、一定の距離を保って)

耳をすましてよ~く観察すると、どうやらその雪の塊は、少し年配の女性が横たわっていて、そこに雪が積もっているらしく、酔って歌ってるって事が判明。
しかも元気に歌ってるし。
正体がわかって落ち着くと、案外声だけで色々と分かるもんです。
歌声の正体が分かっても近寄れませんが・・・
夜・女性・ひと気なし・酔っ払いのキーワードですからね。
緊急性が無かったので、見守りながら警察を呼んで保護してもらう事に成功。(少しの間、女性はゴネていましたが)

その後、芯まで冷えた身体でトボトボと帰宅。
「せっかく早めに帰ったのにぃ~」とボヤキながら、女性が元気だった事に安心したのと、
見えちゃイケナイモノでは無かった事にも安心して、眠りにつきましたとさ(-_-)zzz

まだまだ寒い冬ですので、くれぐれも酔っぱらってそこら辺で寝たりしないように!
発見した人がビックリしますから。