前に、「優しいお兄さん」を紹介しましたが、

今回は、ちょっと前に目撃した「やせ我慢なお兄さん」です。

それは、寒く冷たい小雨が降る夜のことでした。

僕は車で信号待ちをしていました。

右手後方から若いカップルが傘も差さずに歩いてきました。

「外出する時、雨が降るとは思ってなかったんだろうなぁ」

と思いながら、何気に見ていると、

突然、女性が着ていたジャケットを脱いだのです。

「ん?(・・)」

ジャケットを脱いだハズなにの、その下にはまだ白いコートを着ていて、

その脱いだジャケットを持って、男性を追いかけ始めたのです。

始めは気が付かなかったのですが、そんな夜なのに男性は服だけ

で歩いていたのです。(透明人間って意味じゃないです。)

そう、女性が着てたジャケットは、男性が着てたモノで、

雨が降ってきたから、脱いで女性に掛けてあげてたのだと思います。

ここから、その時のカップルの会話を想像にて再現。
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その1(ピュア編)

女性「これやっぱり〇〇くんが着てなよ~ 寒いから」

男性「いらない! 寒くないから」 男性走り出す。

女性「雨で服も濡れちゃうよ~」 女性、男性を追いかける。

男性「走って帰れば少ししか濡れないから大丈夫!」
(それは違うと思う)

女性「待って~」

二人、笑いながら走って去る。

その2(ダーク編)

女性「これ臭いわ~ 何の匂い? 着てられないわ~」

男性「俺も着てられないから脱いだの!」  男性走り出す。

女性「私の大事なコートに匂い染み込んだらイヤー」
女性、男性を追いかける。

男性「頼む、そのまま風下に居てくれ~」

女性「持ってるのもイヤー!」

二人、口呼吸で走って去る。

願わくば、ピュア編であって欲しい(´д`;)