僕の出身地の富良野市は、周囲を山で囲われた盆地なので、夏は暑く冬は寒いという気候です。

僕の小学生の頃は、近年よりも冬の寒さが厳しくて、20℃以下は頻繁にあり、時々30℃越えがありました。
当然、値は『氷点下(マイナス)』でございます(-_-)

その極寒の地でよくある事は・・・
<気温が下がると、学校始業時間が遅くなる>
小中学校では、25℃で1時間遅れ、30℃で2時間遅れ、35℃で休校でした。
毎朝6時の気温がNHKで出るのですが、それが判定基準です。
そこで、「富良野24.8℃」とかって表示されてると、もう悔しいのなんのって。
半ギレ気味で、渋々学校に行く準備をします。
注:「1時間遅れ」と言う事は、1時間目の授業が無くなるという事です。

<毎年凍傷になる人が現れる>
レシーバー型防寒具が無かった時代は、耳が凍傷になる子供は珍しくなかったです。
特に髪が短い男子が犠牲者になりやすかったです。
赤く腫れあがり、その後ツユが出て皮膚が黒くなります。
でも、耳が取れたりする事はなかったです^^

<まつ毛が凍って目が開きづらい>
自分の呼気がまつ毛・眉毛・髪に付いて凍り、真っ白になる。
上下のまつ毛が凍るので、瞬きするとくっつき、スゴイ違和感です。

<鼻毛も凍る>
冷たい空気が通るので鼻の中が痛くなる。
鼻毛も凍って呼吸がしづらくなる。
なので、口呼吸が多くなる→まつ毛・眉毛・髪が凍る。

<車のエンジンがかからない>
バッテリーが上がるので、エンジンがかからなくなる車が続出。
アチコチで車と車をつないでエンジンをかける、シバレた朝のよくある風景です。
25℃以下になる場合は、バッテリーを外して家に入れる人もいる。

<ダイヤモンドダストが見れる>
すごくシバレた朝は、ほぼ晴れてるので、キラキラ光るダイヤモンドダストが見られる。
その時は積もってる雪もキラキラ光る。

<雪の鳴き声が聴ける>
明朝25℃以下になるような時は、歩くと雪が「ギュギュ」と鳴くのでシバレ予測できる。

<水道が凍る>
水道の”水落とし”をしないと、水道管が凍結して水が出ない。
たまに蛇口が凍ったり、バルブ部が凍ったりする。
水を出そうとして、水が出なかった瞬間に「やっちまった!」と嘆く。

<家の中より、雪の中の方が凍らない>
昔の家は断熱性が低かったので、裏玄関に置いてあるビン物(ジュースなど)は、凍って割れる事がある。
漬物(自家製)も家の中に保存してると凍るので、樽を雪の中に埋めていた。
食べる時は、雪の中から樽を発掘して、そこから必要な量を取って、また雪をかける。

<星空が綺麗>
空気が冷えて星が綺麗に見える。
そして、寒さで涙目になるので、ウルウルとキラキラで更に綺麗に見える。

<外で自動販売機のジュースが飲めない(飲みづらい)>
自動販売機でジュースを買って、その場で開けると瞬時にシャーベット状になるので飲みづらい。
特に炭酸系は泡が凍る。
でも、極度に寒い状態で冷たいジュースを飲むと美味しい♪

<トイレも凍る>
昔のトイレはボットン便所だったので、正確にはトイレが凍るのではなく、便槽が凍るです。
そりゃもう大変です。
冬はトイレに行きたくなくなる程、トイレは寒い。
おかげで長居はしない為、回転率は良い。

いかがです?
極寒体験をしてみたくなりませんか?^^
中途半端に寒いより、突き抜けた寒さだと諦めもつきますよ。
大丈夫! 富良野・旭川・北見・陸別・占冠・名寄にも人は住んでいます。
ちゃんと生活は出来ます。
ただ、ほんのちょっと”慣れ”が必要なだけです。

寒さを知れば『暖かい』の幸せ度が上がります。