まだこの店が赤ちゃんくらいの若い頃。
1人の女性が来店されました。

その方は、リフレクソロジーとほぐしセラピーの施術を受けながら、大病をした事、一週間ほど勉強して整体をしてる事などを話されていました。
そして、その会話の中で、
「私が今まで行った店は、施術者が身体を壊したり、店がつぶれたりしたんですよねー 何人も」
「死んだ人もいたね」
と、サラリと爆弾投下。
あたかも「今日の朝食は目玉焼きでした」程度の軽い感じで、でも明らかに威圧感のある口調で、大変恐ろしい経歴をつぶやいたのです。
「ん? なぜこの店に来てその話をする???」
「来店目的はそれか!? ソレナノカ?」(;゚Д゚)
僕は、何とか冷静を装って「そうなんですかぁ~(笑)」と、乾いた言葉を返しましたが、内心は「ヤバイ、呪術者の襲来だ!」
「この施術を全うして、災いが降らさないようにお祈りしよう!」と。
で、施術中僕の指が折れるとか、猛烈な腹痛が襲いかかるなどの災いもなく、無事施術を終え一安心。
その方を玄関でお見送りした後も、何かモヤモヤして落ち着かず、
「きっと、何かの呪いをかけて行ったんだな」と、変な所で納得していました。
そして、施術中の雰囲気などから、もう来店されないだろうとも思っていました。
ところが・・・
次の日の夜、前日と同じ時間でご予約されて来店。
リフレクソロジーと腸セラピーを施術。
その時は、爆弾投下はなく、普通にご家族のお話とご自分の大病のお話。
そして、また次の日の夜も、
次の次の日の夜も、毎回2・3種類のメニューを受けて・・・
あまりに連日来られるので、本当に呪術の為に来店してるのでは?と思って、恐る恐る「なぜ毎日来られるんですか?」と直球で聞いてみました。
すると、
「施術を受けて、その施術を覚えようと思って」との返答。
ある意味フツーの返答で、ちょっと拍子抜け&安心しましたが、そこはしっかりと「僕の施術は受けただけでは覚えられません」と、お話させて頂きました。
偉ぶってる訳でも、特別感を醸し出してる訳でもなく、事実なのでそう伝えました。
その方は「じゃぁ教えて」と言われましたが、まだまだ人に教えられる程の実力もないし、責任も持てないのでお断りしました。
それから二日ほど同じように来店されましたが、施術習得を諦めたのか、呪術が完了したのか理由は分かりませんが、それ以来来店は途絶えました。
実に、14日間連続のご来店でした。
そんな方は、約14年の歴史の中でこの方だけでした。
※基本的には、リフレクソロジー以外の施術は、2・3日空けて下さいとお話しております。
そして、今までも、今も、特に呪いにかかった形跡はありません\(^o^)/
本当に”施術を覚えたい”が目的だったのか、
なぜあの怖い話をしたのかは今も謎のままです。。。
かなり昔の出来事でしたが、あまりにもインパクトがあったので未だに記憶に残っています。
でも・・・実は夢か幻だったのかも?と思えるほど、不思議な感じの人でした。