ホームページや店舗内外のメニュー表、都度皆様にお伝えしている通り、当店では施術時間が延びる場合があります。

それは、老若男女問わず、来店が初回だろうと常連さんだろうと、そのケースはあります。

メニューの施術時間は、来店時からカウントされるのではなく、簡単なカウンセリング等の後「施術のスタート」からカウントして、ベッドでの施術が終了するまでの時間です。

また、施術中に宅急便などの来客、様々な電話対応などの時間も、正規の施術時間から除外していますので、「電話対応で3分程度延長する」などの対応を取っています。

 

これは、「サービス精神」からのものではなく、「施術者としてのプライド」です。

「辛い」「痛い」「癒されたい」など、何かしらの問題があって来店しているのに、「時間になったから終わり」という対応ではなく、施術者として「ここまでは楽にするべき」という目標を達成したいが為です。

人の身体は、皆さん違いますので、「50分施術したら解決する」というものでは有りません。

特に当店の概念である「人に合わせる」という方法で施術した場合は尚更です。

 

ただ、「時間通りに終わって欲しい」という方も居ると思いますので、そういう場合は施術前に「時間通りで」などと伝えて頂ければ終了します。

また、施術時間が延長しそうな場合は、出来るだけ「今〇〇時ですけど、もう少し延びても大丈夫ですか?」と確認するようにしています。

 

当店は、オープン以来「出来る限り1回の施術で期待値に到達する」を目指しています。

必ずしも来店者全員が1回で楽になるとは限りませんが、最初から「何回も来店させる」を前提にしていません。

結果的に、早めのタイミングで再度来店という事はあるとは思います。

リピートして頂いている多くの方々は、それを理解して頂けていると思っています。

それがあって、皆さんのリピート間隔が「1ヶ月に2回」「半年に1回」「数年に1回」など、バラバラになっています。

 

「時間通りに終わる施術」が悪いという訳ではありません。

時間内で何となく体をほぐして欲しい方も居るでしょうし、時間内で来店の方の期待値に到達出来たならそれが一番良いです。

来店の方の時間を使うと言う意味で、「施術時間が延びる=悪い事」と認識しています。

ですが、身体・気持ちに合わせた上で、結果を出そうとすると、時間の制約が邪魔になります。

 

オープンしてからしばらくは、この事をすごく悩みました。

身体に合わせるか、時間に合わせるかは、ある意味「相反する」事なので。

「商売」としては、時間に合わせた方が正解でしょう。

余剰時間を考慮しなくて済みますから。

でも、僕がこの店を立ち上げた理由に「商売として利益を追求する」は入っていませんでした。

「それは他の誰かがすればいい。僕は僕にしか出来ない事をやろう」と。

 

「商売として間違っている」と言う方も居ます。

それはその通りです。

商売とは、本来利益を追求するもので、その利益を社会に還元するものだと思います。

でも、それはその方の価値観であって、今まで見て来たもの、感じたものは当然僕とは違います。

なぜこの店を立ち上げたのかは分からないと思います。

僕の価値観の延長線上に、この店の運営方式があります。

そして、「社会への還元」はお金など、目に見えるものばかりではないし、損得勘定中心の人生は魅力がないと感じています。

 

そういう様々な考えの下、『施術時間が延びる場合があります』になっています。

何卒、ご理解の程お願い致します。