今回は、ちょっと真面目なお話を。

 

先日、ネットで『資格』について書かれてるのを見かけました。

その筆者曰く、

世の中には、お金さえ払えば誰でも『資格』がもらえるシステムのスクールビジネスが横行している。と

で、そこに書かれていた例に「台湾式リフレクソロジー」がありましたので、ちょっと僕も書いてみようかと。

そもそも例に挙げるなら「リフレクソロジー」で挙げるべき項目なのに、

なぜ「台湾式」なのか? 「英国式」や「タイ式」や「中国式」は?(‘・ω・`)

 

で、まず資格については、大きく分けて公的資格と民間資格と呼ばれるものがあります。

公的資格とは、国、地方自治体、公的協会などが一定の基準を設け、それをクリアした者が得られる資格です。

一方、民間資格と呼ばれるのは、一企業やそれらが作る公的ではない協会が認めた者に与えるものです。

ですから『資格』ではなく『認定』です。

あまりにも範囲が広いので、マッサージ系に絞ると、

公的資格 = 鍼灸師、あんまマッサージ師、柔道整復師など

民間認定 = 整体、カイロプラクティック、リフレクソロジー、アロマテラピー、エステ、〇〇式マッサージ、小顔矯正などなど。

民間認定の多くの場合、「〇〇協会認定」という認定書がもらえます。

ただ、この「〇〇協会」というのは、あくまでそのスクールが所属している協会であって、そこで学んだことが一般的に通用する保証はありません。

そこで悪質なのは、詳しいことを知らない一般の方を騙すかの如くスクールをPRすることです。

例えば、「内閣府認定」とかですね(‘・ω・`)

「内閣府認定」って書くと、国が認めたスクールなのか?と

思ってしまう方もいますよね?

でも、これってスクールを運営している会社が、ただのNPO法人だったりするんですよね。

法人(企業)としては認められてるが、スクールの内容を認められてる訳ではないのです。

国が認めている資格は、上記の公的資格です。

 

そして、民間認定の一番困るコトは、統一の基準がないことです。

ですから、例えばあるスクールではすごく充実したカリキュラムで、200時間かけて学ぶとしても、別のスクールでは20時間くらいで”合格”を出してしまったりするのです。

そしてどちらのスクールを出ても、『整体師』と名乗ったりします。

もっと極端な例にすると、どこのスクールにも行かないで、「今日から整体師になります!」でも通る訳です。

上記の例は、整体にしていますが、その他の民間認定も同じです。

 

で、話は戻りますが、

ネットで見た筆者は少し勘違いしてますね。

確かに民間認定の多くは、「資格」をお金で買ってるように見えますが、そもそも『資格』ではないし、技術などを学ぶ為にスクールへ行くのです。

ですから、学んだら卒業って当たり前ですよね?

その生徒の習得状況を考慮するかどうかは、スクール次第です。

ただ、その筆者も言うように、悪質なスクールは多いです。

資格取得を前面に出したり、高額な収入を期待させたり、貧弱なカリキュラムだったり・・・

『手に職をつける』っていう錦の旗をちらつかせて、

実際には「シロウトよりはちょっとデキる」程度で、

当然独立なんて無理だし、働ける場所も「未経験者歓迎」の店くらいですね(°□°)

 

何度言いますが、民間認定は『資格』ではありません。

芸能人が「リフレクソロジーの資格を持ってる」とか、一般の人が「整体師の資格を持ってる」とか言いますが、

その協会内では通用する『資格』でも、他の店や世間では通用しないものが多いからです。

 

僕は、卒業したスクールの認定書をこの店に掲示したことはありません。

『資格ではない』ということと、『認定書が能力や人間性を証明している』モノではないからです。

あっ、だからと言って、僕の持ってる認定書を軽んじてる訳ではないのですよ。

僕の中では通用する『認定書』でも、世間一般には通用するモノではないと考えてるだけです。

これ見よがしに掲示している店もありますが・・・・

※ 公的資格の有資格者は掲示義務があります。

 

民間資格も『代替医療』とかいう「いかにも」的なフレーズを前面に出したいと言う動きもありますが、

統一基準を作れなければ、そのフレーズだけが一人歩きしてとってもアブナイものになってしまいますよね。

だって、現在ルールでは”誰でも”なれちゃうんですから。

僕なりの「スクール選びのポイント」や「ダメな店のポイント」なども書きたいのですが、これ以上長文になると

「読むのしんどいわ~」

との声が聞こえてきそうなので、

それはまたの機会に\(^o^)/